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古民家リノベ 現代版『陰翳礼讃』
奥さまのご実家の近くで家を探しておられたT様ご家族。
新築の既製の作為的なデザインよりも、特有の温もりのある雰囲気と、自分好みの空間へのアレンジを受け入れる寛大さを感じた古民家に絞って物件をお探しに。
約1年かけてご主人が見つけられたお家は築100年の『THE・古民家』でした。
外装はメンテナンスが行き届いていたため状態が良かったものの、建築基準法制定以前の建物であったため、
安心で快適な暮らしを実現するには耐震補強と断熱は必須。
このお家の状態に合わせたオリジナルの工法で耐震補強金物を取りつけています。
昔の趣をのこした欄間や竿ぶち天井は、クリア塗装を施すことによって経年変化の風合いを活かす仕上げにしました。
また、古民家ならではの仕切りが多く、暗くなりがちな室内に光を取りいれるため、
縁側に面した和室の壁を撤去して大きな窓とすることで、LDKにたっぷりと光が差し込みます。
また、各所で間接照明を使うことで陰影ができ、空間に奥行感をもたせています。
構造上、架け替えることのできなかった階段は、襖を取り払って見せることで広いリビングのアクセントに。
シューズメーカーに勤めるご主人のコレクションがたっぷり収納できるシューズクロークには
家族の思い出として手形を残しました。
BEFORE
AFTER
担当者からのひとこと
担当者からのひとこと
築100年越えのプランニングは私自身初めてでしたが、この雰囲気を壊さないようT様家族の新しい生活にあったプランニングができたと思います。