CASE01 山本台の家

宝塚の街並みに六甲の山々、そして広がる大きな空。晴れた日には遠くに大阪湾まで臨める見晴らし抜群。 夜になると、目下には街の明かり・夜空には満点の星で光り輝く絶景の夜景が広がります。

そんな景色をより一層楽しむために設けられたのがこちらのモルタルステージ。 澄み切った空気の中で朝にヨガをしたり、青空レストランのようにテーブルとイスを出してご飯を食べたり、休日には友達を招いてBBQをしたり。あえてステージにすることで、普段の日常が”特別“に変わります。

カリフォルニアのロックガーデンをイメージしたお庭は、多肉植物や珍しいカタチの植物が散りばめられていて、まるで異国のような雰囲気に。

家の中からでも大きな掃き出し窓を通して絶景と庭を楽しむことができます。 独立しがちなキッチンをアイランド型にしてリビングダイニングに溶け込ませました。自然と家族が集まり、団らんの場となるようスペースにはゆとりをもたせています。

もともと４DKだった間取りを減築し３LDKに。廊下をなくしてLDKと各部屋が繋がることで、どこにいても家族の気配をゆるやかに感じることができます。

リビングは解体で出てきたりっぱな梁を活かして小屋裏現しにして、山小屋のような温かみと解放感のある空間に。既存の良いものを活かせるのがリノベーションの醍醐味です。

土汚れなどを気にせずたっぷり収納できる土間スペースは、暮らしを楽しむ人には欠かせない場所。アウトドア用品を収納したり、自転車や植物のメンテナンスもできます。 暗くなりがちな玄関周りには高窓で光を取り込み、小さな手洗い付きで汚れやウイルスを家の中に持ち込ませません。 また、玄関横の１室だけ土間を挟んだ居室になっているのは、リモートワークする際に、「靴を履く」という動作を１つ加えて、オンオフのメリハリをつけやすくしています。

木造築57年の旧耐震基準で建てられたこちらの物件。水回りの柱は腐ってボロボロ、床下は土のままの状態で、屋根も重たい瓦屋根でした。

中古の戸建てをリノベーションするにあたり、差が出るのが建物の性能向上。美想空間は、安心・安全で快適な暮らしを実現するため、一番大切な耐震・断熱の工事を行っています。 構造計算を行い、耐震補強工事で新築１等級と同等の数値まで向上させています。屋根は床下には土間コンクリートを打ち、壁と天井には断熱材を隈なく敷き詰めて断熱性アップ。

木やアルミ枠だった窓は、すべてアルミと樹脂の２重サッシに取り替えています。 屋根は軽量化と断熱の機能を兼ね備えたガルバリウム鋼板に葺き替えて耐震性と断熱性をさらに向上させています。

リビングには薪ストーブを設置。小屋裏現しの天井とも相性抜群です。 薪ストーブには室内の空気だけでなく、赤外線による輻射熱の効果で、ひとの肌を直接あたためてくれます。 また、炎のゆらぎには癒し効果があるため、体だけでなく心まで暖めてくれます。