間取りを決めていく中で「いかに家事をラクにできるプランにするか」は、日々を快適に過ごすためには切っても切れない重要なポイント。
しかし、リノベーションの場合は家の枠組み(構造)は決まっていて、配管の位置なども元の家をベースに作られているので自由自在に場所を移動させることは難しいところでもあります。
また、その家に住む人のライフスタイルによっても、最適な家事動線は変わってきます。
そこで今回は、さまざまな条件の中で、工夫を凝らして”家事ラク”を実現したプランをご紹介したいと思います。
最短距離で洗濯ものを済ませよう
洗濯ひとつをとっても、洗濯機に入れて・洗って・干して で終わりではありません。
①洗濯かごから洗うものを選別する
ドライコースで洗うもの、手洗いで洗うもの 素材や汚れ具合を確認しながら分別
→脱いだ段階で、分別して入れるカゴがあれば1ラク
②洗剤を入れる
いちいち扉を開け閉めせずに洗剤をサッと取り出せる場所に置いておけば1ラク
→詰め替え用のストックも、すぐ近くに保管しておけばストック場所への移動も省ける
③洗い終わった洗濯ものを干す
洗濯機から取り出してバスケットに入れてベランダへ。
→室内干しにする場合、ランドリーバーを洗濯機近くに付ければ取り出したものをそのまま干せて1ラク
④乾いた洗濯ものを取り込む
ハンガーやピンチから取り外し、バスケットに取り込んでたたむ場所に移動する
→ハンガーのままクローゼットに掛ければ、たたむ手間が省けれ1ラク
⑤たたんだ洗濯ものを家族それぞれ分ける
各寝室のクローゼットやチェストに収納する
→ファミリークローゼットにして家族の着るものを1カ所にまとめれば、収納も1カ所で1ラク
いかがでしょうか。
洗濯ひとつをとっても、「名もなき家事」がたくさん。
家づくりで打合せを始めるとキッチンやリビングに目がいきがちですが、
1つ1つの家事の動きに焦点を当てて、日々のどこにストレスを感じているかをじっくり見つめておきましょう。