大阪・兵庫・奈良で中古物件のリノベーションを手がける会社、「美想空間」です。
これまで培ってきた、「楽しい暮らしづくりのメソッド」や「居心地のいい空間づくり」のノウハウをギュッと詰め込んだコンセプトハウス。
工事前から完成までをシリーズでお届けいたしますので、
どうぞお付き合いくださいませ!
vol.4 土台の補強工事
さて、解体工事が始まった川西市の中古平屋。
解体後の土台部分の補強工事も始まっていたので今回はそちらをご紹介させていただきます。
築年数が経っている物件なので、土台部分に必要な箇所の補強工事をしっかりと行なっていきます。
そこで登場するもののひとつが”炭素繊維シート補強工法”。
こちらの黒いシートを使用します。
一見、ただの黒いシートに見えるのですが、こちらを定められた工法で貼ると強度が何倍にも増すという魔法のようなシートなのだそうです!
「鉄の10倍の強度になるんですよ〜」と大工さん。
真ん中の青い作業服の大工さんが色々と丁寧に教えてくださいました
さらに、強度は10倍に増重さは4分の1と軽くなるので、元々の土台への負担が少なくなることもこのシートが人気の理由だそうです。
手順としては…
まず炭素シートを貼る部分を削るなどして表面を整えたら、そこにつなぎ目の役割を果たす液体を塗ります。
塗り終わった上に先程の炭素繊維シートを貼り、
その上からもう一度先程の液体を塗る。
最後により強く張り付く様に一方向へ押さえつけて一旦完成とのこと。
シンプルな工程に驚きました。
ですが、この工法は、トンネル内の壁などの公共事業にも多く使われているほど信頼度も高い工法なのだそうです。
あの明石海峡大橋にも使われているとのことなので、強度は間違いなさそうですね!
過去に炭素繊維シートを巻いた発泡スチロールがどれだけ固くなるのか、簡単に撮影した動画もありますのでよければこちらもご覧ください。
▼(動画の4:07あたりから始まります)
予算を割く優先順位
美想空間では物件探しからまるっとお手伝いさせていただいているため、ご予算の配分も物件探しの段階からご相談に乗らせて頂きます。
そのときに大切にしたい優先順位がご家族内で違っていると、なかなかお話が進まなくなってしまうことがあります。
例えば、先程の炭素繊維シートはしっかりと土台を補強してくれる魔法の様なシートなだけあってコストが少しかかります。
「耐震を何よりも大切にしたい!」
というお客様にはピッタリなものですが、
「補強は最低限にして絶対にこだわりのデザインにしたい!」
というお客様も実は多く、意見が分かれてしまってお打ち合わせが難航することもしばしば。
「耐震!」「デザイン!」「耐熱!」などなど、大切にしたいものの意見が分かれてしまっても、その優先順位に正解はないのでやはり話し合っていただくしかありません。
(もちろん法に則った基準は守った上でのお話しですのでご安心ください)
自分が家づくりにおいて何を大切にしているのか。
そして、ご家族様が何を大切にしているのか。
ぼんやりとでも、ご家族様と日頃からお互いの優先順位を話し合っておくのもいいかもしれません。
その方が家づくりがスムーズに進みそうですね♪
以上、vol.4の補強工事の様子をお届けしました!
こちらの川西市の中古平屋ですが、6月初旬にオープンハウスを行う予定です。
日程が決まり次第こちらのHPとInstagramにて告知させていただきますので是非チェックしてくださいね♪