2023.6.11

唯一無二を主役に

戸建てリノベーション

家族構成 ご夫婦
年 齢 ご主人:60代 奥さま:40代
職 業 ご主人:もと地学教師 奥さま:美術教師
趣 味 ご主人:お酒、バスケ 奥さま:高知旅行
間取り 6LDK→3LDK+ウッドデッキ
リノベーション面積 340.17㎡
築年数 54年
場所 大阪府茨木市

築54年の2世帯住宅

今回お邪魔したのは、2世帯住宅をリノベーションして夫婦2人で暮らされているK様邸。

87坪弱の広い敷地には、2度の増築により「母屋」と「離れ」、2棟を繋ぐ「渡りの部屋」があったそう。ですが、2人暮らしになったことで、広い住空間を持て余すように。

当時、K様には3つの選択肢がありました。

①家を売って、都心のマンションに移り住む

②すべて更地にして建て直す

③減築+リフォームorリノベーション

もちろん予算との兼ね合いも大切でしたが、長年住んでいたお家への愛着もあり、最終的にリフォームかリノベーションで迷うことに。

大手のリフォーム業者さんにもお邪魔しました。僕らがお願いしたことを100%叶えてくれるサポート体制があって、ほぼ確定状態でしたね。ですが、予想外の形で待ったを掛けたのが、美想空間さんでした(笑)

当初、「離れ」と「渡りの部屋」を解体して、おふたりが住んでいた「母屋」をリフォームすることを希望していたK様。リフォーム会社もK様の希望に沿ってプランを組んでくれていたそう。

ですが、担当プランナーからの提案は全くの真逆。それは、解体予定だった「離れ」を残し、「母屋」を解体するプランでした。

なかなか奇抜な発想のように感じられましたが、ちゃんと私たちの暮らしの行く末を考えてくれた提案だったので、これは信頼してお願いできそうだなと思い、美想空間さんでリノベーションをすることを選びました。

 

 

祖父母の代から集めてきた骨董品と家具たち

こちらのお家は、唯一無二のある物を主役に家づくりをしました。

それは、3世代にわたって集め続けた骨董品と家具たち。

ただ、集め過ぎた結果行き場を失い、仕方なく空き部屋で眠ったままになっていました。リノベーションによってどのように表舞台に蘇ったのでしょうか?

リビングには、年期の入った蔵書たちがずらりと並んだ壁面収納が。棚のサイズひとつひとつが、お持ちのコレクションが収まるように造作されています。

海外の語学書から伝記、現代小説、様々なジャンルが揃っており、まるで小さな図書館のよう。

本はもちろん、お酒のボトルの高さまで、ふたりでせっせと測り続けたことが懐かしいです(笑)ちゃんとジャストフィットしてくれてすごく嬉しい!

こちらは、元和室だった名残を残したダイニング。障子窓の下のカウンターに、面白い仕掛け棚を見つけました。

棚を引き出すと、「ファ~♪」と鍵盤ハーモニカのような音色が。

この棚は、防犯対策のためにこういう音が出るようになっています。現代の家はセキュリティが万全なので、必要ないカラクリですけど(笑)。でも、この小粋な感じがたまらないですね。
このカウンターも、棚に合わせて造ってもらいました。

一番行き場に困っていたのがテーブルなんですよ。山ほどあるのに、部屋に置けるのはせいぜい1台。
でも、リビングとダイニングを繋ぐ屋根付きのウッドデッキができたことで、お気に入りの座卓を捨てずにすみました。

ダイニングスペースと同じくらい広いウッドデッキ。ここで庭を眺めながら夜酒を煽るのが、ご主人のお気に入りの過ごし方です。

 

 

増築×リノベーション

キッチンの先には、リビングへ繋がるWICとパントリーが一体化した収納スペースが。

2度の増築によって生活動線にまとまりがなかった「渡りの部屋」と「離れ」。とはいえ、壁をすべてなくすことは不可能。そこで採用したのが回遊動線でした。

ダイニングからキッチン、キッチンからパントリー、パントリーからリビング、そしてリビングからダイニングへ戻ってくることができるので、掃除機をかける作業が本当に楽になりました。

リビングから2階に上がると、地学教師だったご主人お気に入りのストーンタイルが張られたサンルームが。

ここのサンルームは、「母屋」と「離れ」を繋ぐ場所で、一番奥の窓のところにはかつて「母屋」に繋がる扉がありました。
壁ではなく窓にしたことで、貨物列車が見えるんですよ。時折、新聞を読みながら「桃太郎」を見送っています(笑)

まるで、カフェテラスにいるような気分で新聞を読めそうですね。

 

 

いつか見た、あの憧れを叶える

以前、スウェーデンだったかな?海外の暮らしを特集している雑誌を見た時に、ふと違和感を感じたことがありました。
日本ではどの窓にもカーテンを付けることが、当たり前ですよね。ですが、その雑誌のお家はカーテンが一切ありませんでした。
それ以降、いつかこんな風にカーテンを付けずに、開放的に暮らしてみたいとひそかに憧れていたんです。

そんなご主人の憧れを後押ししたのが、リノベーションでした。

今では、2階の寝室以外はカーテンを付けていないそう。

しかしながら、ここは住宅地。やはり隣家の目線が気になるものではないのかと尋ねると、予想の斜め上を行く回答が。

もちろん、ご近所さんと目が合うこともありますよ。
でも、恥ずかしい事じゃないので、その時は明るくハローと言えばいいんです(笑)

カーテンをなくしたことで、ご近所付き合いも活発になったとか。最近では、ご近所の方を招いてルームツアーもされたそうです。

家だけでなく、暮らし方もリノベーションされたK様でした。

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