2023.10.12

僕たちはやっぱり新築じゃなくて良い

戸建てリノベーション

家族構成 ご夫婦
年 齢 30代
職 業 会社員
趣 味 旅行(特にゲストハウス巡りがお好き)
リノベーション面積 114.26㎡
築年数 42年
場所 兵庫県

陽の光がたっぷりと空間を包み込み、心地の良い風が吹き抜ける。

シンプルなデザインだからこそ、日々のライフスタイルが輝いて見える、そんなお家。

今回訪れたのは、築42年の木造2階建てをリノベーションされたK様宅。

家づくりをするなら、リノベーション一択だったと語るK様。わざわざ中古物件を購入してまで、リノベーションを選ばれた理由とは…?

 

リノベーションを選んだ理由

懐かしい雰囲気を纏った空間が好きで、趣味のゲストハウス巡りも、築古の商業施設や古民家を改装した建物に泊まることが多いK様。

特にお気に入りのゲストハウスについて伺うと、

岡山県にある「とりいくぐる」というゲストハウスのファンなんです。

岡山県奉還町にある、かつて肉屋だった築60年以上の建物をリノベーションした複合施設。

その一角にあるゲストハウス&ラウンジ「とりいくぐる」。その名の通り、施設の前に立つ「鳥居」をくぐって中に入るのだとか。

けれど、K様とリノベーションの繋がりはそれだけではなく…

じつは、前のお家もリノベーションされた賃貸物件なんです。
「MUJIのUR団地」に住んでいました。

デザインからつくりまで、何もかもがお気に入りだったと語る奥さま。

しかし、もとは古い団地。エレベーターがなく、5階に住む施主様にとって大きなネックでした。

元気なうちはいいけど、ずっと住み続けることは難しいかなと思い、MUJIさんの新築住宅見学会を見に行きました。
団地と似た雰囲気のデザインで素敵だったんですけど、でも僕たちはやっぱり新築じゃなくて良いかなと思ったんです。

やはり古い建物が持つ、趣を感じる空間が好きなのだと再認識したK様。

そんな折、Instagramで築古平屋をリノベーションしたモデルハウスを見かけたそう。それが美想空間との出会いでした。

 

築42年から受けたインスピレーション

中古物件の内覧で出会ったのは、築42年の木造2階建て住宅。

お家に入った瞬間、やられました。

板張りの吹き抜け天井。その先には、レトロな手すり階段。

この景色が、施主様の心を掴みました。

初回の内覧で、イメージが決まりました。実は、私がちょっと建築をかじってまして、自分で理想の間取りも描いたんです。

内覧をした日に、夜中までかけて考えたという間取り。

奥さまの理想はどのように叶えられたのでしょうか?

土間をマストでつくりたかった奥さま。

こだわりは、古建具を使った便利過ぎる生活動線。このお家にあった建具を再利用しています。

できるだけ既存の扉を使いたかったんですけど、老朽化でほとんど残せなかったんです。なんとか残せたのが、あの扉でした。

ガラスは耐久性を考え、差し替えています。足元は隠せるよう曇りガラスに。

そして、扉を抜けるとキッチンパントリーが。

買い物帰りに、最短距離で冷蔵庫までたどり着けるという、なんとも嬉しい動線。

 

想い描くのは、あの団地

どんなテーマで家づくりをするか…

おふたりが想い描いたのは、お気に入りだったあの「MUJI団地」でした。

ポイントは、まさにMUJI団地らしさが表れた、優しい色味の木素材をあしらった白を基調としたデザイン。

そこに、タイルや室内窓など、K様好みを取り入れて、唯一無二のお気に入り空間をつくりました。

無印良品の調理器具や収納グッズが並べられたキッチン。

天井照明やレンジフードは、団地の時に使われていた物を採用しました。

ただ、キッチン自体は団地の時と180度変わっています。

主人が料理担当なんです。
間取りとか全体的なデザインは私が決めましたが、キッチンは彼がこだわりました。

イメージは調理場っぽい感じで。とにかく、作業スペースの広いキッチンをつくりたかったんです。食材や調味料をずらっと並べて料理をすることに憧れていました。

そうして完成したのが、空間を存分に活用したL字型キッチン。

手もとを隠すための腰壁も一切なく、料理を提供される人たちは、ご主人の手さばきを楽しむこともできます。

なんと、魚をさばくのもお手の物だとか。

さらに、食洗機も完備。洗浄力と内容量の大きさで好評の、海外メーカー「Bosch」を選びました。

料理にこだわるほど、使う調理器具だってたくさん。食洗機はご主人にとって、思いっきり料理を楽しむための、大切な相棒です。

「入れただけで終わったね」が僕たちの口癖になりつつあるね(笑)

この時間はプライスレスです!

 

やっぱり「とりいくぐる」は外せない

ガラス扉を付けて、デザインにひと手間加えたニッチ。

「とりいくぐる」さんの電気メーターが、あんな感じでガラス扉が付いたケースに収納されていたんです。すごくかわいいなって印象に残っていて、真似しました(笑)

同じように電気メータで再現したかったそうですが、メーターの構造上断念。

飾り棚として、暮らしを楽しむ場所になっています。

 

リノベの先輩からのメッセージ

昔懐かしいあったかさを残したまま、新しい設備で暮らすことができるので、生活に不便はないし、住み心地の良さも感じます。

間取りの自由さとか、デザインへのこだわりを新築で叶えようと思うと、予算が結構かかる注文住宅になると思うんですよ。リノベーションだとそれが叶えられるのがいいですよね。

 

ここで撮影裏話。

4枚ともガラスが違う室内窓。

実はこのデザインのモデルは、美想空間の大阪市港区のショールーム「KLASI COLLEGE(クラシカレッジ)」にある室内窓のサンプル。

ガラスの見比べを楽しむためにつくった物でしたが、「このデザイン、面白いやん」とそっくりそのまま採用。見覚えがあるなぁと思ったら、やはり。

サンプルをデザインとして採用する、K様のユーモアセンスに脱帽です。

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