玄関からアーチをくぐって土間が続き、その先はペットの飼育スペース。ペットと言っても犬や猫ではありません。トカゲやヤモリ、カエルやカメ。水槽がずらっと並び、まるで爬虫類専門ペットショップのよう。
「二人とも爬虫類が大好きなんです」
言葉通り、大きな蛇を首に巻いている写真を飾っているOさまご夫婦。 リノベーションのきっかけはこれらの「生き物」でした。
駅前の賃貸アパート暮らしに窮屈さを感じる日々
ペットたちの水槽や関連の道具を置く場所がなく、賃貸なのでお世話をする際に水が跳ねたり、汚れたりするのを気にするのもストレス。電源が必要なのでコンセントも足りない。
さらには多肉植物をはじめ植物も多く、とにかくスペースがなく窮屈な現状だったとか。
もうとにかく使い勝手が悪く、どこかいい所がないかな、と思っていました。
生き物や植物をノビノビ育てられるような、広い家があればいいねってずっと話していました。
そこで、緑豊かで見晴らしのいい山手で広い庭がある戸建てに住もう!と行動を開始。
当初は、新築購入と中古を買ってリノベーションする両方を視野に入れて検討していたとのことですが、家探しの情報を集めれば集めるほど、ある思いが湧いてきたというご主人。
人が考えた家って、自分たちがのぞんでいるものとピッタリ合わないなぁと。
だから自分たちで考えた方がいいかも、と思うようになりました。
そんな時、Instagramでリノベーションと検索していると、たまたま美想空間がセミナーを開催している事を知りました。
美想空間に依頼した決め手は「まさかの出会い」
ご夫婦ともに家づくりには詳しくなく、イメージをつかむために一度話を聞いてみようという感覚でKLASI COLLEGEで開催されたセミナーにご夫婦で参加して下さいました。
代表鯛島の話を聞き、施工例を紹介するコーナーで驚きがあったとか。
友人の家が出てきたんです!
なんと、奥様のご友人が以前美想空間でリノベーションをしてくださっており、それをセミナーで知るという思わぬ驚きの出会いが!
すぐに友人に連絡をとり、美想空間のことやリノベーションについて、経験談を聞いてみたところ、
担当者の対応も良く、自分たちの想いも反映されて、美想空間でやってよかったよ。って言ってて。
他にもいろんなリノベーション会社をまわろうと話していたけど、この件で美想空間さん一択になったよね。
そんなまさかの出会いがあり、一緒に家づくりを進めて下さることになりました。
Oさまご夫婦も参加して下さった月一開催している「美想空間徹底解剖セミナー」
中古物件探しは「サクサク決めることができた」
エリアは細かく縛らず、緑が多くて山手に住みたいという希望で中古物件探しを開始。
中古物件探しは気に入るものが見つからなくて困るというより、逆にスムーズに見つかりました。
数日に分けてコーディネーターがピックアップした中古物件見学を内覧し、その中にこの築46年の戸建てがありました。
最初に見た時からココいいねって。
庭が広くて、隣近所の家が詰まっていないので開放感もあるし。
しかし、即決はせずにピックアップされた10件は全部見学したというOさまご夫婦。
しっかり比較検討された上で、この家に決めた理由は?
細かい条件よりも、フィーリングかな。ココいいな、という感覚。
とても印象が良かったですね。
築46年ということで、耐震・断熱性も気になるところですが・・
耐久性や耐震性は確かに気になったので、確認はしました。
雨漏りなど、気になるところはしっかり調べてくれて問題がないということでしたから、不安はなかったですね。
わずかな期間で念願だった広い庭がある中古物件を見つけ、リノベーションはサクサク進んでいきました。
イメージした空間は「木と植物とやさしい感じ」
プランなどの打ち合わせは美想空間の運営するショールーム、KLASI COLLEGEで行われました。
KLASI COLLEGEも、もともとどこかの事務所をリノベーションしているんですよね?古いモノが残っているけど、新しい。カッコいいですよね。
参考になるサンプルもたくさんあって、家づくりのイメージがしやすかったです。
プランに対するOさまご夫婦のご希望は、生き物たちのための広い土間と庭に面した広いリビング、シューズクロークとパントリー。
担当プランナーの瀬原はこれらの希望をもとに、様々なアレンジを加えプランを作成し、Oさまご夫婦にはファーストプランで採用してくださったとか。
僕らが考えて伝えた事を、瀬原さんがモレなくまとめてくれたので、特に問題は有りませんでしたね。
また、空間のデザインは憧れていたイメージがありました。
木と植物がたくさんあって、全体的にやさしい感じの空間にしたいなと思っていました。
その言葉とおり、LDKの天井には梁を現し、壁を取り払った箇所の柱や筋交いを現すことで、たくさん育てていた多肉植物や観葉植物ととても相性の良い、ナチュラルな空間に仕上がりました。
構造上、抜けない柱や梁は敢えて見せることで、デザイン性や統一感も出ます。
木の雰囲気が植物たちともマッチ
一気に完成させなくてもいいのが、リノベーションのいいところ
キッチンは特にこだわりました!
二人とも料理はするので、サイズ感や設備等、自分たちにしっくりくるものをということで造作で作ってもらうことにしました。
キッチンは海外製のコンロと食洗機を組み込んでオリジナルで造作したもの。隣にはパントリーもあり、収納力もたっぷりです。
ズラリと並ぶスパイスたち
この大火力なASKOのガスコンロがカッコいいな、と!
ショールームで見かけ、これは入れたい!と思って採用しました。
また僕たちは身長差(約30センチの差!)があるので、ふたりともが使いやすいようにサイズも調整してもらいました。
自分たちのサイズに合わせてできるのは造作のいいところですね。
頭もぶつけなくなったよね。
以前の家ではよく「痛っ!」てよく聞こえてきてて(笑)
吊戸棚がない、オープンスタイルのキッチン。
僕はやっぱり、土間かな。今までは賃貸だったから水が跳ねたり、汚れたりするのを気にしてやりにくかったんですよね。
でも、今は土間なので後で掃除できるし、気を使わなくていいし。水槽もまだまだ増やせるし(笑)
シャワー付きのシンクや道具を収める収納棚、水槽管理に欠かせないコンセントも増設し、お世話も鑑賞もしやすいように工夫しました。
予算内で収めるためには、優先順位を決めて判断していくことが大事・・
確かに今回の予算内では出来なかった箇所もありますが、そこはゆっくりやろうと思ってます。外壁とか外回りとか。できる範囲は自分たちで。リノベーションって続けていくことができるのも、いい所ですよね。
急がなくてもいいよね。DIYも楽しみだしね。
すでにウッドデッキやウッドフェンスをDIYで取り付けたOさまご夫婦。これからもセルフリノベーションを続け、ゆっくり家を育てていくようです。
時間がゆっくり、静かでのんびり。今までとまったく変わった暮らし方。
ここで暮らして3か月。これまでの駅前での賃貸暮らしとはガラッと変わり、全く違う生活になったというOさまご夫婦。
一番気に入っているのは、どんなところですか?
リビングのどの場所にいても、庭が眺められるところかな。
コーヒーとか飲みながら、カメたちのお散歩を眺めるとほっこりします。
敷地が広い角地で、お隣さんとの壁も近くないので目線が抜けて開放感たっぷり。
街の喧騒とは程遠い、静かでのどか。時間の流れもゆっくり流れているように感じるとか。
どこが気に入っているかと聞かれると、全部気に入っているのですが(笑)、他人が考えた家ではなく自分たちで好きなように考えた、自分たちの家というのが嬉しいですね。
ずっと愛着が持てそうよね。
このリノベーションに点数を付けるなら?
120点です!工事が終わって初めて家に入った時、めっちゃ嬉しかったんですよね。
それが今もずっと続いています。
楽しい暮らしを想像しながら考えると、楽しい家ができる
ご自身のリノベーションに高得点を付けたOさまご夫婦。どうしたら大満足のリノベーションができるのでしょうか?これからリノベーションする方に、ご自身の経験をふまえてアドバイスをいただきました。
楽しい暮らしを想像しながら考えると、楽しい家ができるんじゃないかな?
リノベーションを失敗しないためにとか、気を付けなくてはいけない事とかネットを見たら情報はあふれていますが、僕らはあんまりそういうものを気にしなかったですね。
失敗しないように注意して…というよりは、楽しもう!という考え方でしたね。
何を決めるのも、ご夫婦で相談しながら決めていったOさまご夫婦。
決めなければいけないことはたくさんあったけれど、すべて楽しくできたとか。
借りた家や人が考えた家に住むのは、僕らは窮屈に感じた。だからリノベーションが合っていたのだと思います。
しっかり家族で話し合って、希望の優先順位通りに実現していく実行力。
全てを一気にやりきるのではなく、すこしずつ家を育てていくスタイル。
失敗を恐れるのではなく、楽しい暮らしが待っていると想像するポジティブマインド。
Oさまご夫婦がリノベーションした家に満足しているのは、こういうことからなのですね。
最後に撮影裏話
「カメは案外、スタスタスタ―と速足で歩くんですよ」と教えてくれた奥様。せっかくなのでお庭でカメさんたちが歩く姿を見せてもらいました。
パンくん、ハナちゃん、ゴマちゃんの3匹のカメさんは、奥様の呼びかけに応じてスタスタスタ―とお庭をお散歩(!!)。また、そのカメさんたちを見る奥様の素敵な笑顔!
癒しの光景がお庭いっぱいに広がっていました。