2年限りの借家にお住まいだったMさまご家族。
期限が来るまでに住まいをどうするか検討中でした。
借りるのか、買うのか、建てるのか。一戸建てか、マンションか。
今の住まいの近くがいいのか、郊外がいいのか、それとも東京か。 いろんな選択肢の中で方向性が定まっていない中、美想空間のInstagramを見つけました。
参加したセミナーが急遽、相談会に
工務店や個人のアカウントなど、とにかくInstagramをたくさん見ていた奥様。美想空間もその中のひとつでした。ある時、美想空間のセミナーがあることを知り、軽い気持ちで参加を申し込みました。
ちょうどその頃、本社がある東京という選択肢もアリかなとイメージしていたので、妻に告げるとセミナーの話を聞きました。
えー!って。もう申し込みしちゃったしな、と・・。
まったく方向性を決めていないから、迷惑かけることになるかもしれないけど、とりあえず参加しようか、と。
そして当日。
もう一組の参加予定のご家族がキャンセルになったので、Mさまご夫婦と鯛島が膝を突き合わせることに。
1対1だからセミナーという形より、ざっくばらんにお話しましょう!って鯛島さんから言われて。
鯛島さんと話している内に、意気投合しました!(笑)
主人は鯛島さんと波長が似てるな~と思っていました。(笑)
エリアを限定しない中古物件探しを開始
中古物件を探す際にほとんどの方は希望の立地があり、そのエリア内で探すことになります。
しかしMさまの場合、リモートワーク中心という事もあり、住みたいエリアを限定していませんでした。
そこでご主人は鯛島にこんな聞き方をしました。
“なんかオモロイところないですか”って聞いたんですよ。あんまりみんなが住んでいないような、それでいてそこええやん、みたいな場所。
そこで、鯛島は“今、大山崎がオモロイですよ!”と即答。
ホントに、鯛島さんの鶴の一声ですよ(笑)。縁もゆかりもない土地ですから。
大山崎って電車から見るサントリーの山崎蒸溜所のイメージしかなかったけれど、鯛島さんの話を聞いてオモロイかもって思いましたね。
早速、その日のうちに中古物件をピックアップしてもらい、1週間後に3つの物件の見学に行きました。そして、運命の出会いが!
その物件は駅からほど近い高台にある築45年の平屋。
まずは駐車スペースがあり、門扉を抜けると石畳の階段のアプローチがあり、玄関へ。その脇には様々な木々や花が植えられていました。

風情ある石畳のアプローチを抜けると平屋が登場
石畳のアプローチや庭を見て、ヤバい、ええやん、オモロイやんって。
鯛島さんとも“ココですね”って意見一致。
その当日、内覧できなかったけれど、アプローチと庭と建物をぐるっと見て回ってほぼ心は決まっていたとか。
奥様も、もともと開放感のある平屋に憧れていたので、
平屋ってかなり山奥とか田舎のイメージだったけど、こんな駅近で平屋の家ってキセキだと思いましたね。
さらに一週間後には内覧し、広さを体感。
特に隣家との距離感や敷地に対してゆったりと建てられていることなども気に入り、購入を決断しました。

内覧時のアプローチ。まさにジャングル!
予想外の出費…。プランづくりは白紙状態に
プランづくりは奥様がメインになり、担当プランナーの瀬原と打ち合わせを進めました。
まず、家に対する憧れや夢を瀬原に語りました。
予算感覚がなく、最初はただただ夢を語っていました。それがどれくらい掛かるのかというのは一旦置いといて。
中でも一番譲れない条件は“リビングの広さ”。当初は天井を抜いて梁を現す大空間リビングを希望していました。
瀬原から2プランを提案され、1つのプランが気に入り、それをベースにブラッシュアップ。
同時に建物の解体工事も進行していったのですが、問題が浮上しました。
それは増築部分の離れをどうするか。当初は取り壊す予定でしたが、旗竿地で敷地内に重機が入らないため、取り壊すにはかなりの予算が必要になることが分かりました。
こんなに予算かかるの!?ってびっくりしました・・
取り壊すだけでこんなにお金がいるなら、置いておこうと思って。
結局、離れ部分も修繕は必要で、最低限の工事を行うことに。
さらには浄化槽の問題で、下水に引き込むためには地元業者さんに依頼をしないといけない等、想定外の予算が発生することに・・
ケースバイケースですけど、蓋開けてみなきゃわからない部分ってあるんだなって実感…。
結果、当初予定していたプランはいったん白紙に。もう一度、プランを練り直すことになりました。
図面を眺めてはプランナーに相談する日々
プランの練り直しとはいっても、リビングの広さなどの希望はゆずれません。
奥様は毎日図面を眺めては、気になることがあるとすぐに瀬原に連絡し、ちょっとずつ調整していきました。
正直、毎日毎日よくやるなと思いましたよ。僕が瀬原さんやったらイヤです(笑)
好きだし、楽しかったんです!(笑)
一番のこだわりのリビングは天井は抜かずに付け梁をして、また廊下からリビングへの扉を付けずに抜け感を重視して開放感を高めました。

付け梁にはダクトレールを取り付け、照明計画にも役立っています
また、プランづくりはほぼ奥様にお任せしていたというご主人ですが、洗面台にはご主人のこだわりが反映されています。
洗面台を(脱衣室の)外に出すってめっちゃいいやん!って。
最初はどうかな?って疑問だったよね。
そうそう。でも、瀬原さんにたくさん施工例を見せてもらっているうちに、修学旅行で行った昔の旅館みたいなイメージでいいなって。
緑のタイルは取り壊す前の既存の浴室に使われていて、瀬原とご主人でかわいい!と盛り上がったとか。
前のお風呂のイメージもあり、ちょっとレトロな緑のタイルを付けたいなと思って瀬原さんに探してもらいました。

小粒な緑のタイルがレトロ感を演出しています
実は、奥様は部屋にも収納にも扉を付けたい派。ご主人は開放的な方が好みなので扉を付けない派と意見が分かれていました。
ホントはリビングにも洗面台にも扉を付けたかったんですが、主人と瀬原さんがない方がいい、という意見で。
私がゆずった形になりましたが、いざ完成すると開放感があって良かったなって。
絶対、コッチの方がいい!
瀬原さんに提案してもらわなかったら、扉を付けないという選択肢はなかったです。
いつか、カーテンを付けちゃうかもしれないけど(笑)
平屋暮らしは子どもも大人も最高!
平屋暮らしは初めてというMさまご家族。
奥様はもともと平屋に憧れを持っていましたが、ご主人は平屋に対してネガティブなイメージをお持ちでした。
だって平屋って、もったいなくないですか?
確かに、2階建てや3階建ての方が同じ敷地に対して部屋数が多く取れるので居住空間が広くなります。
ですが、実際に平屋に暮らしてみて、平屋の良さを実感しているとか。
めちゃくちゃいいですよ!
子どもたちは自分の部屋からすぐリビングに出てきますし、家族が近くなった気がします。
1階と2階でフロアが別れていないので、子どもたちが個室にいても気配があるのがいいと、ワンフロアでつながる家を大絶賛。
また、奥様はキッチンが特にお気に入りのようで、手作りの塩こうじや醤油こうじの瓶がならび、せいろやかごなど様々な料理道具も美しく収納されています。
パントリーが広くて収納力バツグン。やる気になるキッチンです。QOLが爆上がり!
今は家でゴハン食べるのが楽しいっていう気持ち。
コンビニコーヒーじゃなくて、家で豆挽いて淹れるコーヒーとか“あぁいいな~”って思いますよ。

アンティークの水屋には個性的なお洒落な食器が並び、丁寧な暮らしぶりがうかがえました。
憧れの暮らし方が叶った
友人を家に呼んで、お酒を飲んだりご飯を食べたりすることがもともと好きだったご主人。
ただ、以前の家はリビングが広くなく、友人が集まると窮屈感が否めなかったそうです。
それが今の家では一変。友達と集まろうという話になると、自動的にMさまの家に集合しようという事になるのだとか。
友達も居心地がいいみたいで。みんなが来て、みんなでゆっくり飲んで食べて、というのに憧れていたので、それが叶いました。
敷地に対してゆったり建てられていて隣家との距離感にもゆとりがあるので、周辺を気にしなくていいのも暮らしてみてよかったところ。大音量で音楽を聴いたり、友人と夜遅くまで楽しむこともあるそう。
以前の家は隣近所が気になって、思うようにできなかったというか・・
今はやりたいことができる、周りを気にしなくていい暮らしに満足しています。
奥様もこの大山崎という地に引っ越してきてから様々な気付きや幸せを感じているとのこと。
紅葉がものすごくキレイな場所があって。そこを歩くだけでも幸せだなって感じました。
あと、朝と夕方にお寺の鐘がぼーんって聞こえてくるんですよ。
それもすごくいい!贅沢だよね。朝、雨戸を開ける時、聞こえてくるんです。
他にも地下水を汲み取れる神社があったり、いろんな楽しみがあっていい場所だなって。
春になったらウッドデッキでバーベキューをしようと計画しているとか。
四季折々の自然を楽しみ、ゆっくり流れる時間を感じ、大山崎という地に早くもなじみ、堪能しているご様子です。

過程でいろいろあったけど、今は大満足
家づくりにとても大切な予算の部分で思いがけないこともあり、思い通りにいかないこともありました。
途中経過で思っていなかったところにお金がかかったけど、今、気に入った家に住むことができているので、大満足です。
そうそう。
最終的に大満足できる家になって、美想空間さんとの出会いには感謝です。
色んな事があったけど、今となってはそんなこともあったな~と過去の話です(笑)
リノベーションは解体してみないとわからない部分があるのは事実です。
それを受け入れてくれて、その中で最善の策を一緒に考えてくれたMさまには感謝しかありません。
最後に、これからリノベーションされる方に向けてアドバイスをいただきました。
プランナーさんとの関係性は大切ですね。気を使いすぎず、ストレスを抱えない関係性。
いろいろ考えて、毎日連絡したら迷惑かなとも思ったけれど、瀬原さんが話しやすい空気を作ってくれて本当に良かった。
僕のオモロイという感覚を鯛島さんと共有できたのも良かった。
中古物件探しは場所がとっても重要。だけど、エリアを限定しすぎず、広い範囲で見るのも大切かな。
あと、場所のイメージにとらわれ過ぎない!人気のエリアでも自分には不要だったり不便なこともあるかもしれませんしね。
大山崎という場所、そして平屋での暮らし方に愛着を持ち、100点満点という大満足の点数をつけてくださったMさまご夫婦。
新しい家に似合うアンティークの家具を購入したり、アナログの大きなスピーカーやたくさんのレコードをご両親から譲り受けたり、新しい暮らしを満喫しているご様子です。
そしてご主人は庭いじり、奥様はキッチンのアップデートなど、これからこの家でやりたい事も聞かせてもらいました。
大山崎で手に入れた豊かな暮らしをじっくり楽しんでください!

撮影裏話
取材日は最強寒波到来の日。
積雪もあり、お子様たちは元気に雪遊び!もともと風情あるお家が雪化粧でさらに幻想的な雰囲気に包まれていました。
外は寒いですが、お家の中は石油ストーブ2台で優しい暖かさ。やかんのお湯が沸くシュンシュンという音にもほっこり癒されました。
