ガレージに、広いリビング。
お気に入りの服やバイク、サーフィンなど、好きなものを思いきり楽しめる場所。
「家を買うなら、妥協したくない」
そんな想いから始まったおふたりの家探し。
新築、建売、中古物件とさまざまな選択肢を巡り、最終的にたどり着いたのが「中古を買ってリノベーション」でした。
約1年かけてようやく出会ったのは、広いガレージと屋上を持つ、ちょっぴり無骨な一軒の建物。
たくさん迷って、それでも最後は「家に全力でいこう」と決めたおふたりに、家探しから完成後の暮らしまでを振り返っていただきました。
家を買うなら、妥協したくなかった。
おふたりが家について考え始めたのは、まだ結婚する前のこと。
賃貸、マンション、戸建て。それぞれのメリットを考えながら、これからどんな暮らしをしたいのかを話し合っていきました。
僕ら、趣味のものが結構多いんです。賃貸だと置き場所に困るし、広さを求めるとその分家賃も上がる。
マンションなら駅近で資産価値もあるし、それもいいよねって話してました。
家って自分たちの生活の基盤になる一番大きな場所。
だったら、そこは妥協したくないなって。
駅近の小さな家より、少し離れていても、自分たちの好きなものを置けて自由にできる広い家にしようってふたりで決めました。
いろいろ見たけど、どこか「なんか違う」。
そこから住宅展示場やハウスメーカー、地元の工務店、建売住宅まで、4〜5社ほどを巡りました。
ガレージが欲しい。ある程度の広さも欲しい。住みたいエリアも譲れない。
けれど、提案されるプランはどこかしっくりこなかったといいます。
「これくらいの広さが欲しい」「ガレージが欲しい」って伝えても、出てきた図面を見たら「全然言ってたのと違うやん・・」みたいなこともありました。
希望していたエリアと違う場所を提案されたりもして。
なんかその“買わせよう”ってのを感じたんですよね。
「営業とお客さん」みたいな感じが、僕にはちょっと合わなかったんやと思います。
僕、服とかバイクを買うときも、その人のこだわりを知って「この人から買いたい」って思うタイプなんですよ。
だから家も、そういう関係性でつくりたかったのかもしれないですね。
デート先が、完成見学会。
中古リノベーションという選択肢は、ご主人の頭の片隅にはあったものの、本格的に考えていたわけではありませんでした。
そんなある日、ふたりで「次の休み何する?」と話していたときに、Instagramで美想空間の見学会を発見。
僕ら付き合いが長かったんで、休みの日もだんだん行くところがなくなってくる。(笑)
「明日どうする?」「どこ行く?」「特にないなあ」
みたいなLINEをしていたときに、たまたまInstagramで美想空間の見学会が出てきたんです。
本当に次のデート先くらいのノリで訪れた完成見学会。
ところが、初めて美想空間を訪れたとき、ご夫婦の印象は真っ二つ。
ご主人は担当者であるコーディネーターの飯尾との会話を楽しむ一方で、奥さまは少々不安だったそうです。
だって、全然家の話しないんですよ(笑)
その時初めて会った飯尾さんと、ずっと趣味の話してて。
僕は「この人話合うし、おもろいな~」って思ってたんですけど。
その後、相談会で予算やリノベーションについて具体的な話を聞くうちに、「ここなら、自分たちがやりたいことができるかもしれない」と思うようになったおふたり。
普段は何かを買うときに比較検討するというご主人も、リノベーション会社については他社へ行くことなく、美想空間との家づくりを進めることになりました。
物件探しは約1年。妥協しなかったからこそ。
そこから始まった物件探し。
希望エリアで、広さがあって、ガレージもつくれる。
言葉にするとシンプルですが、すべてを満たす物件はなかなか現れません。
1年くらい探しましたね。そもそも物件が全然出てこない時期もあって。
気になる物件が出たら見に行く、という感じでした。
トータル20軒は見たというおふたり。
たくさん見たからこそ、気づいたことがあったと言います。
中には2〜3回見に行くほど迷った物件もありましたが、ランドリールームをつくるならリビングが狭くなるなど、何かを諦めないといけない。
さらに、「ここなら」と思えた物件が、見学前に売れてしまったことも。
そのときに、「いいと思ったら動かなあかんな!」っていう感覚がふたりの中で芽生えました。
そんな経験を経たあと、現在のお住まいに出会います。
「家に全力でいこう。」
広いガレージ。
ガレージから生活スペースへとつながる階段。
ゆったりとしたフロアに、屋上まで。
物件を見た瞬間、それまで頭の中に溜めてきた「こんなことがしたい」が形にできそうだと感じたそうです。
とはいえ、簡単に決められる金額ではありません。
これだけのお金を家にかけるなら、その分旅行とかを少し我慢しないといけないかもしれない。
逆に、家は寝に帰る場所くらいにして、いろんなところへ遊びに行く暮らしもおもしろそうやなって。
この家やったら、今後も共働きは必須やけど、大丈夫?とかね。
たくさんふたりで悩んで考えました。
でも最終的には、ふたりとも「居心地のいい家をつくろう」っていう方に落ち着いて。
「家に全力でいこうか」って。
決め手になったのは、やはりこの物件ならではの広さとつくりでした。
ガレージはもちろん、ガレージから階段を上がって生活スペースへ行く感じも好きだったし、屋上も将来的にいろいろできそうで。
それと、とにかく広い。
今まで考えていた「こんなんしたい」が、この家なら全部入りそうやなって思えたんです。

家の写真より、古着屋やカフェがお手本。
リノベーションを考えるとき、おふたりに明確なお手本となる家はありませんでした。
参考にしていたのは、むしろ古着屋やカフェ、服やサーフィンの雑誌。
中古の建物を改装した古着屋さんを見て「これかわいいな」と思ったり、雑誌に出てくる家やガレージを見たり。
面白いと思ったものを写真に撮って、ずっと溜めていました。
多分、統一感はなかったと思います(笑)。
そんな感覚的な「好き」をプランナーの瀬原に伝えた際に上がってきたプランに驚いたと言います。
新築のときはいろいろ提案してもらっても、「めっちゃいいやん」ってなったことが一回もなかったんですよ。
でも瀬原さんのプランは、一発目から「めっちゃいいやん!」って。
そこから希望を伝えるたびに、さらにいい感じにアップデートしてくれて。
以前経験したからこそ分かる。
この人に全力で任せて大丈夫やなってふたりで安心しました。
「汚いのは嫌。でも、きれいすぎるのも嫌。」
とはいえ、おふたりの「好き」はなかなか繊細。
中でも象徴的だったのが、ご主人のこのオーダーでした。
「汚いのは嫌やけど、きれいなのも嫌」って言ってました(笑)。
ちょっと“やれた感じ”が好きなんですよ。でもボロいのは嫌で、わざとつくった感じも嫌。
洗面のタイルも、よくある丸や正方形ではなく、少し変わったものを。
タイルだけでなく、ドアノブや手すりまで、「これは好き」「これは違う」を重ねながら、おふたりらしい空間ができあがっていきました。
プランナーの瀬原さんをたくさん困らせたと思います。(笑)
でもいつもその上をいく提案をしてくれて、本当に感謝です!

▲奥様手書きの打ち合わせメモ
階段の天井を彩る、鮮やかな黄色。
もともとの天井材が上貼りできず、塗装で仕上げることになったことから生まれたアイデアでした。
ふたりとも黄色が好きだったんです。
でも、黄色といっても、たくさんある。見ているうちに分からなくなって(笑)。
そのとき塗装屋さんが、「海のライトやブイとかで使われている黄色はこれですよ」って教えてくれて。
ふたりとも海が好きで、サーフィンもするので、「じゃあこの黄色にしよ!」ってなりました。
好きな色に、好きなもののストーリーを重ねる。
そんな小さなこだわりも、この家らしさのひとつです。

奥さまこだわりのランドリールーム。
ご主人のこだわりがガレージなら、奥さまが大切にしたのはランドリールーム。
新築を検討していた頃から、「いつか家をつくるなら」と温めていたアイデアでした。
ランドリールームはつくりたいと思っていました。
ランドリーシューターと、回遊動線は絶対欲しかったです。
脱衣スペースとランドリールームを隔てる壁につくった“ランドリーシューター”。
洗濯カゴを持ち運びせずに、洗濯ができる家事ラクギミックです。

ランドリールームはこだわって本当によかった!
時間を気にせず洗濯できるし、夏にベランダへ干しに行かなくていい。虫とか花粉も気にしなくていいですし。
脱いだ服もシューターに入れられるので、脱衣所もすっきりしています。
見た目だけではなく、毎日の暮らしをラクにしてくれる、お気に入りの場所になりました。
家の話5割、遊びの話5割。
約1年の物件探しから、たくさんの打ち合わせを重ねた家づくり。
振り返っての感想を聞くと、ご主人から返ってきたのは「楽しかった」という言葉でした。
僕は「お客さんと営業」みたいな家づくりじゃなかったのがすごく良かったです。
打ち合わせも、家の話5割、遊びの話5割みたいな(笑)。
飯尾さんからLINEが来て、「何の連絡?」って見たら「今、○○の海にいます」みたいな。
家、全然関係ないやんって(笑)。
でも僕は、そういう距離感がすごく良かったです。
さらに、言ったことをそのまま形にするのではなく、いつも「プラスして提案してくれた」ことも安心感につながったそう。
家ってすごく高い買い物だから、どうしても不安になりやすいと思うんです。
でも今回の家づくりでは、途中で嫌になったり、不安になったりすることがほとんどなかったですね。

▲お引渡しの際に撮影した写真
100点の物件はない。
これから中古リノベーションを考える人に伝えたいことを尋ねると、ご主人が思い出したのは、物件探しの頃に言われた言葉でした。
「100点の物件は無いですよ」って最初に言われたんです。
それは今になって、本当にそうやなって思います。
70点、80点の物件を、リノベーションや自分たちの暮らし方で100点に近づけていく。
ちなみに今も物件サイトは日々チェックしているというご主人。
もう癖になってて今もよく見てます。(笑)
でも、今のところ「ここよりいいな」って思う物件は出てきてないので、やっぱりこれで正解やったんやなって。
場所や広さなど、自分たちにとって大切な“ベース”は妥協しない。
そこさえ見つかれば、あとはリノベーションで自分たちらしい100点へ近づけていけばいい。
そんな言葉には、約1年かけて物件を探したおふたりだからこその説得力があります。
「カフェ行こう」から、「家帰ろう」へ。
完成した家で暮らし始めてから、おふたりの生活には小さな変化がありました。
以前は少し時間が空くと、カフェへ行って写真を整理したり、音楽を聴いたり。
今では、その時間を家で過ごすようになったそうです。
前だったらちょっと時間あったら「カフェ行こうかな」って思ってたんですよ。
でも今は、「わざわざ行かんでも家帰ってやろう」って。
家で好きな音楽流して、コーヒー淹れて。それでいいやんって。
家にお金はたくさん掛けましたが、その後の暮らしのことを考えるとトータル的にはお得な買い物だったのかなって思いますね。
たくさんの家を見て、迷って、それでも自分たちが大切にしたいものは諦めなかったおふたり。
最初から100点の家を探すのではなく、自分たちの「好き」をひとつずつ重ねながら、100点へ近づけていく。
「家に全力でいこう。」
その選択の答えはきっと、「どこかへ行こう」よりも、「今日は家にいよう」と思えるようになった今の暮らしに表れているのかもしれません。
最後に撮影裏話。
リビングに置けるビンテージラグが欲しい!という理由から、新婚旅行先にトルコをチョイスしたおふたり。
ツアー参加者の方々にも「新婚旅行で、しかも初めての海外旅行にトルコって珍しいね!」と言われたそう。
その甲斐あって、お気に入りのトルコ絨毯を手に入れることができたそう。なにごとにも全力で向き合うふたりなのでした。













