ずっとマンションで暮らしてきた奥さまと、戸建てで育ったご主人。
おふたりが思い描いていたのは、キャンプ道具や自転車を気兼ねなく置けて、家族や友人とゆっくり過ごせる住まいでした。
学区を変えずに叶えたかった、土間のある2階建て。
中古物件との出会いから、工事中に判明した筋交いを生かしたプラン変更、暮らしの中心となった造作キッチンまで。
ご家族らしさが詰まった戸建てリノベーションについて伺いました。
ずっと憧れていた戸建て暮らし
以前はマンションに暮らしていたNさまご家族。
戸建てを考え始めたきっかけには、奥さまの長年の憧れがありました。
私は実家もずっとマンションで、一度も戸建てに住んだことがなかったんです。だから、昔から戸建てへの憧れがありました。
一方、ご主人は戸建てで育ったため、当初はマンション暮らしにも新鮮さを感じていたそうです。
単身赴任中は防犯面も考えて、マンションを選びましたが、ご主人が大阪へ戻り、家族で暮らし始めたことで、住まいに求めるものが少しずつ変わっていきました。
僕が戻ってからは、家が少し狭く感じるようになりました。
キャンプに行くときも、マンションだと荷物を運ぶためにエレベーターを2、3往復しないといけなくて。
自転車も駐輪場には置きたくなかったので、部屋に飾ったまま、ほとんど乗っていませんでした。
キャンプ道具を車へすぐ積み込めること。
大切な自転車を、暮らしのそばに置けること。
戸建てなら、これまで感じていた小さな不便を解消しながら、奥さまの夢も叶えられると考えました。

学区を変えずに見つけた、理想に近い2階建て
お子さまを転校させたくないという思いから、物件探しは同じ学区内が条件でした。
最初は新築も検討しましたが、周辺で見つかるのは、限られた土地に建つ3階建てが中心。
広さと価格のバランスにも難しさを感じていたといいます。
戸建てに憧れていたものの、絶対に3階建ては嫌で、2階建てがないかなと探していました。
新築も見ましたが、『この広さでこの価格なんや』と感じてしまって・・
そんなときに、中古を買ってリノベーションするのもいいかもしれないと思ったんです。
Instagramで事例を見ながら、中古+リノベーションを検討し始めたおふたり。
キャンプ道具と自転車を置ける土間を思い描いて検索するなかで、美想空間を知っていただきました。
気になる物件を見つけ、「この物件をどう思いますか?」と直接お問い合わせいただいたことから、家づくりが動き始めます。
物件コーディネーターの蠏と一緒に現地を見た際、駅や学校への近さに加え、2階リビングや天井を抜いた開放的な空間など、現在の住まいにつながるアイデアが次々と生まれました。
蠏さんは、最初からはっきり意見を言ってくれました。
この物件を見たときも、『ここはこうしたら良さそうですね』と、今の形に近いイメージをその場で話してくれて。すごく頼もしいと思いました。
ほかの物件もいくつか検討しましたが、希望していた2階建てで、土間のある暮らしをイメージできたのがこの家でした。
物件購入と並行して、以前住んでいたマンションの売却も美想空間がサポート。
住みながらの売却は、内覧のたびに片付けや予定の調整が必要になり、リノベーションの計画にも集中しづらくなります。
そこで、まずは新しい家へ引っ越してから、売却を進めることに。
事前に段取りを整えていたことで、お引っ越し後の売却もスムーズに進みました。
提案してもらった通りに進めたら、本当に全部うまく進んで!
物件探しもマンションの売却も、安心して任せられました。
KLASI COLLEGEで変わった、リノベーションの印象
中古物件を購入して大きく手を加えることに、最初は少し不安もあったというご主人。
特に、この家を初めて見たときは、外観から完成後の姿を想像できなかったそうです。
その印象を変えたのが、築約70年の建物を再生したKLASI COLLEGEでした。
この家も、最初は正直そこまで印象が良くなかったんです。
ここから手を入れたら、ものすごくお金がかかるんじゃないかとも思っていました。でも、KLASI COLLEGEを見て印象が変わりました。古い建物の良さを残しながら、こんな空間にできるんやと。
リノベーションってすごいなと思いました。
実際の空間を体感したことで、古さを消すだけではないリノベーションの魅力が、具体的に想像できるようになりました。

「全部が一番」。譲れない希望を詰め込んだプラン
プランニングで大切にしたのは、自転車やキャンプ用品を置く土間、開放感のある2階LDK、キッチン、和室、そしてご夫婦それぞれの寝室でした。
優先順位を聞かれても、全部が一番という感じでした。(笑)
土間も、2階の開放感も、キッチンも、和室も欲しい。
それぞれの寝室も必要で、きっと末次さんはすごく悩んだと思います。
プランを担当した末次が、おふたりの希望を一つずつ整理しながらプランへ落とし込んでいきました。しかし解体後、予期せぬ場所に筋交いがあることが判明。
キッチンとLDKの配置を見直す必要が出てきました・・
最初のプランを気に入っていたため、判明した瞬間は「マジか」と落ち込んだというご主人。
それでも、新しく提案されたプランは、その気持ちをすぐに切り替えられるほど納得できるものでした。
筋交いがあると分かってから、もう一度プランを考えてもらいました。
ただ修正後の案がすごく良くて、今の形が完璧だと思っています。むしろ、こっちの方が良かったです。
キッチンをLDKの入り口側へ配置したことで、扉を開けた瞬間に目に入る、まるでお店のカウンターのような空間に。
料理をしながら家族や友人と会話を楽しめる、住まいの中心になりました。

毎日使う場所だから、妥協しなかった造作キッチン
キッチンは当初、メーカーのシステムキッチンを採用する予定でした。
ショールームへ足を運び、商品やグレードも決めたものの、おふたりの気持ちにはどこか引っかかりが残っていたそうです。
一度は決めたんですけど、『本当にこれでいいのかな』という気持ちがあって。
この金額をかけても、何となく思っていたものと違うな・・と思い出して。
予算を増やしてでも造作にしたいと末次さんに相談しました。
毎日、朝晩使う場所だからこそ、気に入ったものを選んでほしい。
末次も天板の素材やステンレスの種類まで細かく検討し、オリジナルのキッチンをつくりました。
造作にして、本当に良かったです。ここから見たときの印象も、メーカーのキッチンとは全然違ったと思います。毎日使うたびに気分が上がります。
壁紙にも、おふたりらしい色づかいが散りばめられています。
ネイビーと黄色を組み合わせた空間や、ご夫婦それぞれの寝室、和室、トイレ。
自分たちだけでは思いつかなかった色の提案も、完成してみるとお気に入りになりました。
アール開口や黒い筋交い、古い木の表情など、この家がもともと持っていた要素と、新しく加えたデザインが自然に溶け合っています。
友人が「行きたい」と思う家に
完成後、ご家族が最も長く過ごしているのは、やはり2階のLDKです。大きな壁にはプロジェクターを映し、映画やライブ映像を楽しんでいます。
友達を呼んで飲むのが好きです。近くでごはんを食べて、二次会は家で、ということも増えました。
この家だと、キッチンでも、ダイニングでも、リビングでも飲めるんです。
壁面には、お酒を並べられる棚とグラスハンガーを設けました。
その写真を友人に送ると、「この棚を見に行きたい」と遊びに来てくれたことも。
以前のマンションでは人を招くことが少なかったそうですが、今では地元の友人や大学時代の友人、近所のご家族など、さまざまな人が集まります。

一方、広い土間はキャンプ用品や自転車を置くほか、在宅勤務や昼寝にも使う自由な空間に。
キャンプ用のチェアやコットを広げれば、家の中にもう一つの居場所が生まれます。
完成後も、イメージとの違いはほとんどありませんでした。
想像できないくらいきれいになったし、古い木の感じも気に入っています。
新築にはない良さがありますね。
マンション時代には、キャンプの荷物を運ぶためのエレベーターや、機械式駐車場の待ち時間が日々の小さな負担になっていました。
戸建てへ移ってからは、玄関を出てすぐ車に乗れるようになり、通勤時間も短縮。暮らしの動きが、ぐっと軽やかになりました。

想定外も、住まいの魅力に変わっていく
最後に、これから中古+リノベーションを検討する方へのアドバイスを伺いました。
リノベーションは、やってみないと分からないこともあります。うちの場合は筋交いがそうでした。
でも、良いリカバリープランを提案してもらえましたし、今では黒い筋交いが空間のアクセントになっていて、むしろ気に入っています!
コンセントやスイッチの位置、高さなども、暮らしを想像しながら何度も検討したそうです。
それでも、実際に住んでから気づくことはあります。
かなり細かく考えましたが、住んでみると『もう少し高くしても良かったな』と思う部分もあります。
でも、あれだけ考えて決めたから納得できています。
できるだけ具体的に、そこで暮らす姿をシミュレーションしておくといいと思います。
リノベーションをして、本当に良かったです。
お任せしても、私たちに合った提案をしてもらえるので、安心して進められました。
ずっと憧れていた戸建ては、住む場所が変わっただけではなく、家族の楽しみ方や人とのつながりまで広げてくれました。
工事中に見つかった筋交いも、もともと残っていた古い木も、この家だけの個性として暮らしの一部に。
好きなものに囲まれながら、家族それぞれが心地よく過ごせる、Nさまらしい日常がここから続いていきます。













