メリハリのある家づくりを
全部にこだわってしまうと、ぼんやりしてしまうんですよ。ココとココだけは手を抜きたくないという部分をはっきりさせたことで、気に入っている場所が映える家ができたと思います。
F様が家づくりで大切にされたことは、優先順位。さらに、1から10までたくさん項目は設けず、3つに絞ってその中で優先順位を決めていたそう。 ちなみに、絞った3つの優先事項は
❶キッチン
❷趣味部屋
❸事務所みたいな家
特に、キッチンには強いこだわりをお持ちでした。
壁づけのキッチンにも良さはある
最近は、対面式キッチンが人気の中、壁付けのキッチンプランを採用されたH様。そのわけを聞くと、この家ならではの良さが反映されていました。
キッチンの目の前が、ちょうど桜並木に面しているんです。なので、景色の良さを活かすためにもキッチンは壁付けを希望しました。
あと、対面式のキッチンだと奥行が決められてしまうので、閉鎖的に感じたんです。壁付けだと後ろに壁が迫らない分、キッチンに立つときすごく開放的なんですよね。
時にはダイニングを作業台として使うこともできるので、「少しでもキッチンスペースを広くしたい、でも奥行きはそこまでない…」というお家にはぴったりかもしれませんね。
ちなみに、機能面もばっちり。「少しでも家事の負担を減らしたい!」というご主人のご希望で海外食洗機「Bosch」を採用されています。
私は、いらないかな~って思っていたのですが、半ば主人のごり押しで(笑)でも、いまは重宝してます。土日は、朝から晩までシンクに溜まり続ける食器たちを洗い続けてましたが、まとめて洗えるで便利!食器はまとめて食洗機へぽんっと放り込んで、手洗いはお鍋とかフライパンくらいかな。
趣味部屋を持つ
心地のよい風と、日差しが入るバルコニーに面した趣味部屋。ご夫婦ともに服好きで、ミシンを広げて服や小物を手作りすることもあるため、2人並んで作業しても各々が集中できるように、L字型のカウンターデスクを設けました。
特に気に入っているのは照明。プランナーさんにお勧めしてもらったんですけど、これは自分の中でなかなかの挑戦でした。スイッチを入れると、蛍光灯電気ならではの、点滅を繰り返してから点灯するところがめっちゃ好きですね。
↑実はこちらは船室で用いられる照明。製造しているメーカーからも「一般家庭に付けたことがない」と言われたそう。ですが、プランナーが交渉を重ね、手に入れることに成功。事務所みたいな家を希望されていたF様にぴったりなアイテムです。
実は僕、まだ全然この部屋を使えていないんですよ(笑)今はまだ好きな雑誌とか小物を配置している最中で、これからって感じです。
私は、主婦業の片手間で内職をやっているので、作業部屋として助かってます。子どもの宿題を隣で見守りながら、作業ができるんですよ。
そうそう、趣味部屋からはバルコニーに出ることもできます。大好きなダルトンのテーブルセットを置いて、今はお花見を楽しんでいます。
リノベの先輩からメッセージ
最後に、暮らしやすい家づくりで大事すると良いポイントをリノベの先輩であるF様より教えてもらいました!
『シンプルな箱をつくること』です!こどもたちの成長に合わせて棚を設けてあげた方が良いなと思い、今は必要最低限の収納スペースだけ確保し、ウォールシェルフは付けないようにしました。最近は、自分で簡単にDIYできますしね。
こどもたちの成長もそうですけど、好みって時が経つごとに変化するじゃないですか。だからこそ、初めはシンプルに暮らしたかったんです。徐々に、自分たちに合う箱をつくっていきたいなと思っています。