2023.10.1

これをきっかけにデザインを決めました

マンションリノベーション

家族構成 ご夫婦+お子様1人
年 齢 ご主人:50代 奥さま:50代
職 業 ご主人:会社員 奥さま:パート
趣 味 ご主人:釣り、ゴルフ、ロードバイク、DIY 奥さま:雑貨屋巡り
間取り 3LDK→1LDK
リノベーション面積 73.93㎡
築年数 22年
場所 大阪府

年月を重ねたことで、渋く美しい輝きを放つ家具たち。

傷んでしまっても丁寧にリペアされ、次の世代へと引き継がれる…そうして「時間」という唯一無二の価値を持ったヴィンテージ家具は、一層特別で、つい家づくりの主役にしたくなるものです。

今回訪れたのは、親御様から譲り受けた、築22年のマンションをリノベーションされた施主様宅。

寂れた、哀愁が漂う感じのデザインが好きで、ヴィンテージ雑貨や家具にのめり込んでいった施主様が叶えた夢のヴィンテージハウスとは?

 

家づくりのファーストステップは家具選びから

これをきっかけにデザインを決めていったんですよ。

そう語ったご主人が指さしたのは、LDKに入るとすぐ正面に見えるウッドチェスト。

家具選びから家づくりがスタートした施主様。

購入先は、北欧ヴィンテージ家具コレクターであるプランナーの末次がお勧めした「DOUBLEDAY箕面店」さん。

ヴィンテージチークの深みある輝きに、重厚感のあるフォルムがなんとも美しい。

家具選びから始めると、空間コーディネートがばっちり決まりますが、注意が必要です。保管場所が必要なので。
私たちの場合は、お店の方のご厚意で、お家が完成するまで預かっていただけました。本当に感謝しかないです。

家づくりが進むにつれて、施主様のヴィンテージ家具欲求は高まるばかり。最終的には、テレビボードや収納棚もすべて一新されました。

LDKの扉もヴィンテージドア。

当初は、アンティークショップのヴィンテージドアを取り付ける予定でしたが、昔の扉はどれも幅が狭いものばかり。

ですが、ドアだって大切な意匠。どうしても妥協できないポイントでした。

そこで依頼したのは、ヴィンテージ加工のドア製作を得意とする、滋賀のオーダーメイド建具工房「ウッドデポ」。

工場で大量生産が当たり前となった今の時代。そんな中、クラフトマンが丹精込めて手作業で仕上げた扉は、見た目のかっこよさに加え、温もりを感じます。

せっかくオーダーメイドするので、猫ドアも付けてもらったんです。この「STAFF ONLY」のプレートが遊び心があっていいでしょ。

 

こだわりのSG(サミグリーン)カラー

実は、キッチンにはこだわりのコンセプトがあった施主様。

一回倒産して廃墟になったBARが、再びオーナーを変えて運営を再開する時に、カウンターはそのまま残した…という背景を持ったキッチンを作りたかったんです。

それで、カウンター下の板張りの塗装をどうするか決めるときに、主人が「なんか寂しいグリーンで塗りたいんですよね」と言ったのがはじまりでした。

昔は鮮やかであっただろうグリーンの板張りが、経年変化した姿を表現するために、カラー選びは難航。かなりの時間を費やしたそうです。

そうして、何度も口にするたびに、いつの間にか「寂しいグリーン」から「サミグリーン」と呼ぶようになったとか。

サミグリーン、懐かしい響き。まるで本当に存在するカラーのように呼んでました。
記事にする時は、より商品名っぽく「SGカラー」って記載してください(笑)

 

やって良かった家づくり

わたしはやっぱり食洗機。結婚してからずっと欲しかったんです。念願叶いました!

選ばれたのは、海外食洗機「Bosch」。

一日分の食器たちを、夜に食洗機の中に放り込めば、翌朝にはきれいさっぱり乾いてるんです。おかげで早く寝られるようになりました。起動音も静かですよ。

ぶっちゃけ洗濯機より静かやな(笑)

 

もともと、趣味の釣り道具やゴルフクラブ、ロードバイクの収納するために設けた土間。

ですが、ただの収納スペースではありません。実はここ、大切な家具工房なんです。

今朝リビングを見たら、なんか寂しいなと感じたんです。
それで作ったんです、このソファーテーブル。

譲り受けたキッチンカウンターの端材と、猫用ハンモックを解体し作ったソファーテーブル。なんと、撮影がはじまる20分前に完成したそう。

他にも、愛猫のためのフード台や爪とぎも、この土間家具工房で作られています。

土間があると、DIYをやってみたくなるんですよね。

 

コンセプトの先駆け?

美想空間さんは、女性プランナーさんが担当だったり、「カフェハウス」というコンセプトが素敵ですよね。

実は、コンセプトが変わった美想空間。

おふたりが家づくりをされた時は、住み心地の良さを大切にした「カフェハウス」というコンセプトでしたが、家にいることをもっと好きになってほしい、暮らしをもっと楽しんでほしいという想いから「あそびのある暮らし」というコンセプトになりました。

そのことをおふたりに伝えると…

え、変わったんですか。…ってことは、僕たちは先駆けやね(笑)
僕もね、家にいる時間が本当に好きなんですよ。
もちろんお金はかかりました。でも、いいんじゃないですか。家は、服や靴と違って一生ものなので。

 

リノベの先輩からのメッセージ

とにかくやってください。
家を買いたいなって思ったら、リノベーションをやってください。

ローンを組んででも、やったほうがいい!

もし、お金のことで迷っているなら、とにかく家にお金をかけた人に話を聞いてみるのもいいかもですね。一番説得力があると思いますよ。
ご相談お待ちしてます(笑)

 

ここで、撮影裏話。

一生物の家具たち、念願の食洗機など、欲しかった物を手に入れた施主様。ただ、イレギュラーもあったようで…

それがこのトラックファニチャーの「FK SOFA」。金額を聞いてびっくり!

情報提供者は、ヴィンテージドアでご縁ができた「ウッドデポ」さんと、プランナーの末次。

購入の予定は一切なく、興味本位で見に行った結果、あまりの座り心地に我慢できずに購入。

最初は、「やってもうた…」となった施主様ですが、このソファのおかげで、他の家具も思い切って購入することができたそうです。

もしイレギュラーがなければ、この素敵な景色が変わっていたかもしれない…そう思うと、たまにはイレギュラーに飛び込んでみるのも大切だと感じたある日の撮影でした。

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